本日滋賀銀行主催のマーケットアナライズに参加してきました。
自宅からはかなり遠いのですが、滋賀での開催であれば招待状が当たるかと思い応募したところ、やはり当選。参加してみて全席埋まっていなかったところから、全員当選といったところでしょう。
基本的には、滋賀銀行の取り扱い投信を絡めたマクロ経済のセミナーとなっておりました。
当然そうなりますが、その構成というか展開はお見事でしたね。もっと滋賀銀行が期待する展開、つまり投信の推進になるのかと。
ゲストはシュローダーアセットマネジメント福澤部長と日興の森口雅文さん
スマホで写真とりましたが、拡大できないので間違っているかもしれません。
以下シュローダーのスライドから引用
シュローダーのグローバル市場見通し
株式:やや強気
債券:やや弱気
投資適格社債:やや強気
ハイイールド債:やや強気
意外でしたね。つまりアメリカの利上げは織り込み済みであり、あまり影響ないのかと。
たしかに!織り込み済みである。が、しかし、完全に織り込んでいて何も問題は起きないのだろうか。そう思った。
もっと細分化したものをスマホに納めたつもりですが、どうもはっきりと写ってないのが残念です。
次にシュローダーの2016年:主なシナリオとその生起確率
57%:基本シナリオ(GDP成長率2.4%、インフレ2.9%)
4%:ギリシャのユーロ離脱
5%:グローバル・リフレーション
7%:原油価格下落の長期化
3%:米国景気後退
8%:中国景気のハードランニング
5%:FRBの金融政策が後手に回る
7%:利上げが引き起こす混乱
4%:その他
これまた意外というか納得というかこの一枚が滋賀まで出向いた価値の
あるスライドでした。
メインシナリオ57%、リスクシナリオ43%となるんですね。
このメインシナリオの確率57%は高いと見るか低いと見るかで違ってきますが、メインシナリオ57%ですか。つまりアメリカの利上げは織り込み済みで世界経済は成長すると。インフレ2.9%だから実質マイナス0.5%成長なんだろうか。
個人的にはいつも言っているように2016年は厳しい展開を予想しているのでメインシナリオが57%もあるのかとビックリしましたね。でもこれぐらいが世界標準の見方なのかもしれません。
岡崎さんはは利上げが起こす混乱、鈴木さんは中国景気のハードランニングが一番気になるリスクシナリオということでした。これについては同意見。原油価格下落の長期化も考えられるなとおもいましたが、これらを一まとめにすると利上げが起こす混乱となるのかもしれません。
岡崎さんはこうも言っていました。すでに混乱が起きている。金利が上がることによって潮が引くように他が下がると。
実によく出来たスライドでした。
続いて日興の森口さん
日興の森口雅文さんは関西弁でハッキリと断言するようにおっしゃるのが気持ちいいですね。
この難しい相場局面でここまで歯切れ良く言える人はそうそういません。
出来れば本とか出していると良いのですが。
しかも以前は岡崎さんと一緒に働いたことがあるようで。
スライドを見ながらのやりとりはつぎのとおり。
これもハッキリと写ってないのが残念です。
森口:日経225は金融緩和2回で騰がった。
岡崎:米ドルがどうなるかで考え方が変わる分岐点にいる
森口:(ここ最近の相場下落について)株を買いすぎたので少し売って調整した
森口:為替も金融緩和2回で騰がった。今は休憩中。
岡崎:円安1000日超えた
森口:年間2.6兆円の経常赤字。中国が自分で作り出し、日本は中国に輸出しにくくなった。
森口:原油が下がったから産油国が現金をつくるのにアセットの資金化を行って下がった。
岡崎:原油はまだ(底を打ったか)わからない。
森口:この3年儲かりすぎた。コツコツに。(バンクローンの推進)
森口:イエレンは金利は上げるがマネーサプライはそんなに急には減らさないと言っている
森口:アメリカ金利があがるのにアメリカ長期国債は2.2%~2.4%と変わっていない。
鈴木:ドル高がリスクかも。ドル安に向かったほうが良いかも
森口:円だけ安くなるのは良い。イエレンが言っているのは金利の正常化。
このセミナーを受けての総括
やはり現状のいろんなリスクは基軸通貨であるアメリカドル高によるマネーフローが変わっていろんなことがおこるのではないかという気がしてなりません。
ホントはもっと違うことも聞きたかったのですが、やはり銀行セミナーだけあって突っ込んだことは聞けなかったのは残念でありません。
次からは交通費かけてまで、銀行セミナーには参加しないでおこうと思う(笑)
ついでにこのセミナーのあと52,000円も洋服を買ってしまい、散財してしまいました(笑)