これは本のタイトルにもあるように初心者向けですね。
それでもそこらへんにある初心者向けの株本より余程素晴らしい仕上がりとなっています。
といっても長年、株をやっている私にとっても気づきはあるものです。
なぜなら、尊敬する岡崎さんはデータで示してるのですから。
論より証拠です。みなさんも是非、一読を。
まとめ
〇日本株で地政学リスクはあまり影響を受けていない
-空爆は関係ないが、地上戦では流石に影響をうける
〇21世紀型リスク
-デリバティブの爆発
-サイバーテロのような眼に見えないリスク
・デリバティブ市場の変化は金利にあらわれる。
・日銀異次元緩和の目的はデフレからインフレの転換で税収を増やして天文学的な数字となってしまった財政赤字を解決する道筋を作ること
・すべての相場は循環する・・・岡崎さんの相場哲学
〇FRBのオーバーキルは米国株暴落の可能性が非常に強い。
-ここでのオーバーキルとは名目成長率よりも政策金利が4%以上上回ったとき。
-但し、ブラックマンデーやロシア危機はオーバーキルを伴わっていない
〇相場ローテーンション
-株式は大ローテーション
-金利は小ローテーション
-不動産は超大ローテーション(株式よりも大きいローテーション、1970年から4回しか暴落ない)
-
米国不動産暴落は米国株式暴落を招く
-ユーロは円に先んじて動く
(円高はユーロ高のピークから1年2ヶ月以内、円安はユーロ安ピークから1年1ヶ月以内)
-ドル円は一度動き出すと30%変動する
・ ・ ・
〇平均的なFRBの政策スタンスと米ドル/円相場の関係
-FRBの引き締め開始からおよそ7ヶ月でドル高円安に転じる
-ドル高円安は長続きせず、利上げ開始から2年3ヶ月にドル高円安はピークを迎える
〇21世紀型分散投資はシナリオ分散
-従来型の分散は通じない
これからは、例えば、①自分のシナリオ②他人のシナリオ③システムチックリスクシナリオ
の分散が必要
〇売りは一気に、買いは分散で。
〇スイスフランが固定相場制へと回帰したことによってローテーションを崩したように、相場ローテーションは絶対ではありません。しかし、相場に循環があり、ある相場の循環を促すといった相場ローテーションの概念は変わらない。この相場ローテーションが分散投資と効率性を高める。
〇消費者としての感性が大事
-既存の業界秩序に取って代わる可能性がある会社に投資する